ローリングストック(家庭備蓄)

ミニストップから始めよう!ローリングストック

公益社団法人
中越防災安全推進機構作成

「ローリングストック」とは、普段使っている食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つ方法です。

ローリングストックに適した食品

ローリングストックに最適な食品は、半年以上賞味期限のあるものが向いています。
賞味期限が5年の非常食(乾パンなど)ではなく、一般的な食品で、食べ慣れたもの、使い慣れたものを多めに買っておくことが重要です。
以下にローリングストックに適した食品を例示します。数量は大人二人の1週間分が目安となり、個人(家庭環境)の消費量に合わせて各自適量を備蓄することが重要です。

必需品 食品 主菜 副菜その他
必需品 食品 主菜 副菜その他
  • LL牛乳:ロングライフ牛乳の略称。製造や製品の容器にも滅菌を徹底し、細菌数ゼロでつくられた牛乳。
    保存料を使わず長期間常温保存でき、要冷蔵の牛乳と栄養価も変わりません。
  • (注)店舗により一部取り扱いのない商品もございます。

備蓄を考える際のヒント

上記食品以外の日用品、多用途で活用できるものとして紙皿、割りばし、食品用ラップ、アルミホイル、ウエットティッシュ、トイレットペーパー、除菌グッズ、乾電池、着火ライター、軍手などがあります。
さらに、それぞれの家庭や個人に必要な常備薬、乳幼児の日用品、生理用品、歯ブラシ、アレルギー対応食品、コンタクトレンズの備蓄も考えておく必要があります。
また携帯用トイレ(一人1日5~7回×7日分)も必須アイテムです。
備蓄は、「食品」と「日用品」に分けて考えると効果的に行えます。

ローリングストックの重要性

令和5年に修正された『東京都地域防災計画 震災編』では、「家具転倒防止や携帯トイレの備蓄など必要な備えを行えば、プライバシーが確保され、住み慣れた自宅にとどまることは有効である」として、初めて在宅避難の考え方が盛り込まれました。
この計画では、マンション防災に焦点が当てられ、「発災時には、自助・共助の考え方に基づき、初期消火や安否確認を行い、安全が確認できれば在宅避難が可能となる」という考え方が示されました。
大規模災害発災直後は、救命救助活動が優先され、人命救助の目安といわれる72時間は、警察・消防・自衛隊の車両に通行が限定される見込みです。
地域によっては道路の寸断などにより、被災者に数日以上、物資が届かないことも予想されます。
こうした事情を考慮すれば、各自が自助努力により水・食料などを備蓄し、災害に備えておくこと(ローリングストック)は重要であると考えられます。

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会との取り組み

2020年2月10日に経済産業省から発表された「新たなコンビニのあり方検討会」報告書~令和の時代におけるコンビニの革新に向けて~の提言も踏まえて、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会は今回、国・自治体の協力を得つつ、コンビニ各社とともに大規模災害対応共同研究会を開催しました。


国・自治体などのローリングストック啓発活動について
【コンビニから始めるローリングストック】

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会