脱炭素社会に向けた取り組み

ミニストップは、脱炭素社会に向けて、エネルギー消費量などの目標値を定め、店舗や本部、物流においてさまざまな活動に取り組んでいます。店舗においては、一部地域の使用電力源を再生可能エネルギーに切り替えるとともに、電力使用量の削減に向け、より効率的な機器への入れ替えや店内外の照明のLED化などに取り組んでいます。

目標と実績

ミニストップは、店舗で排出するCO2(店舗の使用電力)を2030年までに2013年度比50%削減するという目標を掲げ、達成に向けて取り組んでいます。

店舗の年間電力使用量

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下記グラフの通り、CO2排出量の90%弱が店舗の電力消費量で占められています。このことから最も効果的なCO2排出量の削減は、店舗の省エネ対策であると考えています。

領域別CO2排出量 2024年度

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CO2総排出量

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ミニストップは「店舗で排出する温室効果ガス(CO2等)を総量でゼロにします。」という「イオン 脱炭素ビジョン」にともに取り組んでいます。

店舗における取り組み

冷蔵・冷凍設備

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インバータ付ドリンクコーナー

冷蔵ショーケースを低圧制御※1にして、お客さまにとって最適な商品温度を保ちながら、エネルギー消費量を抑えます。
また、ウォークイン式冷蔵庫※2の扉ガラスを二層にし、断熱性を高めることで結露を防げるため、扉ガラスの曇り止めを目的とした結露防止ヒーターが不要となりました。このように低圧制御システムや商品温度の適切化によって、1店舗当たりCO2排出量を20%削減できます。

その他、CO2冷媒を使用した冷凍・冷蔵システムの導入を始めました。
また、冷蔵用冷凍機のフロン冷媒を、従来の R404A に比べて、高効率で地球温暖化係数(GWP)が約65%低いR448Aに順次入れ替えています(2025年10月時点で160台入れ替え済み)。

  • ※1低圧制御:インバータにより機器への電圧を低く抑えることで、省エネ効果を高める
  • ※2ウォークイン式冷蔵庫:背面から商品を補充できる冷蔵庫

照明

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LED投光器

これまで店内の蛍光灯には自動調光システム※1を設置したり、駐車場を照らす投光器やトイレの照明をLED※2に変えてきましたが、2011年からは店内照明にもLEDを本格的に導入しています。

LEDの導入により投光器で80%、店内やトイレの照明で40%のCO2排出量を削減できます。新店では原則省エネ機器を設置しますが、既に営業している店舗(既存店)は24時間、365日休みなく営業しているため機器の入れ替えが困難なことがあります。そこで営業を一時休止する改装時に、より効果の高い省エネ機器に切り替えています。毎年50~100店舗で、既存店の機器導入(入れ替え)を行う予定です。

  • ※1自動調光システム:外の明るさを感知して、蛍光灯の明るさを自動的に調整
  • ※2LED:発光ダイオードと呼ばれる光源。蛍光灯に比べ消費電力量は少ないが、製品コストが割高

店頭看板のLED化

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2009年下期より、店舗軒上の3色の電飾看板に従来のような蛍光灯ではなくLED照明を使用し、2025年11月現在1,200店の看板がLED化されています。これにより、電力消費量を従来比で63.8%削減しています。新規開店店舗ではポール看板もLED照明の使用を進めており、電力消費量は従来比で55.4%削減できます。

その他

  • 太陽光発電設備の導入
  • 節電ガイドブックの発行

エネルギー消費量の削減を目指す企業文化の醸成を目的として、年に2回、加盟店に向けて「省エネ・節電ガイドブック」を発行しています。発行時点までの電気単価・電気使用量の推移、長期の天気予報などを共有し、時期に沿った節電マニュアルを作成・配布することで各店舗に節電を呼び掛けています。通年で節電チェックリストを活用した運用に取り組んでいます。

環境配慮型店舗:三重大学の事例

2009年10月1日、三重大学に環境配慮型店舗がオープンしました。従来の省エネ機器に加え、太陽光発電システムや省エネ照明設備を導入することで、年間約11,600kWhの削減を目指しています。学生たちの研究活動の場として実証実験を行い、次世代の環境配慮型設備の共同研究などに取り組みます。

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店舗屋根に設置した太陽光パネル
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店内に設置している発電量掲示板
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イートインコーナーにはLED照明を採用

海外店舗の取り組み

ミニストップは現在、ベトナムへ出店し、国の特性に応じて店舗の環境負荷低減を図っています。エネルギー使用量を正確に把握するとともに、省エネ機器の導入、厨房加工のオペレーションの効率化を進めています。

本部・各事務所での取り組み

本部社員が店舗巡回をする際、エコドライブや公共交通機関の利用を推奨するなどして、CO2排出削減に努めています。本部・各事務所では、エアコンの設定温度を夏は28度、冬は20度に設定し、クールビズ・ウォームビズを推奨するなどして、省エネに努めています。2026年以降、室内照明のLED化を進めます。

本部・各事務所での電力使用量

  2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
電力使用量 745千kWh 1,132千kWh 944千kWh 832千kWh 731千kWh

物流での取り組み

統合輸配送管理システム

2002年から統合輸配送管理システムを導入しています。無線通信とGPS(全地球測位システム)を活用し、配送車の庫内温度の制御や、アイドリングストップ状況のリアルタイムでの把握が可能になり、燃料消費や排出ガスの削減と配送商品の安全性・品質保全を向上させました。また、配送車はすべて排出ガス規制基準を達成しています。

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効率的な物流システム

ミニストップは、メーカーや問屋からの商品をセンターに集約する効率的な物流システムを導入しています。配送頻度と方法を見直し、毎月配送計画ソフトを利用し、ルートの適正化を図っています。商品の特性に合わせ、温度管理が必要な商品は定温センターに、加工食品や雑貨などの商品は常温センターに集約したあと、各店舗に納品しています。

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環境負荷の低減

配送ルート数および1ルート当たりの走行距離の適正化のほか、冷凍品の納品形態の変更を拡大し、コスト削減とともにCO2排出量削減による環境負荷の低減に取り組んでいます。

また、これまで夜間に配送していた冷凍品をシッパー(保冷資材)に入れて1日2回の定温便にて配送しています。

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ドライバーの働き方改革

2024年4月から自動車運転業務の時間外労働時間上限が制限されることに際し、ドライバーの働き方改革および配送効率改善への対応を進めました。常温便・冷凍品を定温便に混載することによる車両積載率の改善のほか、店舗納品ルールを統一することで配送員の拘束時間を削減しました。引き続き物流効率改善の取り組みを推進していきます。

EV車両の実験導入

2024年7月にはEV車両の実験導入を開始し、近場で専用ルートを設けて検証しています。充電スポット、航続可能距離などの課題に向け、今後さらに改善を進めていく方針です。

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