CO2排出量は店舗の電力消費量が90%弱を占めることから、店舗からの温室効果ガスの排出を減らすことが最も重要だと考えています。費用対効果を考慮した上でトップランナー方式※1による高効率設備を、新店と改装店から順次導入しています。
- ※1それぞれの機器において現在商品化されている製品のうち、最も省エネルギー性に優れているものを使うという考え方
冷蔵・冷凍設備
冷蔵ショーケースを低圧制御※1にして、お客さまにとって最適な商品温度を保ちながら、エネルギー消費量を抑えます。また、ウォークイン式冷蔵庫※2の扉ガラスを二層にし、断熱性を高めることによって結露を防ぐことができるため、扉ガラスの曇り止めを目的とした結露防止ヒーターを必要としなくなりました。
このように低圧制御システムや商品温度の適切化によって1店舗あたり20%のCO2排出量を減らすことができます。
- ※1低圧制御:インバータにより機器への電圧を低く抑えることで、省エネ効果を高める
- ※2ウォークイン式冷蔵庫:背面から商品を補充できる冷蔵庫
照明
これまで店内の蛍光灯には自動調光システム※1を設置したり、駐車場を照らす投光器やトイレの照明をLED※2に変えていましたが、2011年からは店内照明にもLEDを本格的に導入しています。
LEDを導入することにより投光器で80%、店内やトイレの照明で40%のCO2排出量を減らすことができます。
省エネ機器は新店では原則設置しますが、既に営業している店舗(既存店)は24時間、365日休みなく営業しているため機器の入れ替えが困難なことがあります。そこで、営業を一時休止する改装時に、より効果の高い省エネ機器に切り替えています。
既存店の機器導入(入れ替え)を毎年50~100店舗で行う予定です。
- ※1自動調光システム:外の明るさを感知して、蛍光灯の明るさを自動的に調整
- ※2LED:発光ダイオードともいい、蛍光灯に比べ消費電力量は少ないが、製品コストが割高
店頭看板のLED化
2009年下期より、店舗軒上の3色の電飾看板に従来のような蛍光灯ではなくLED照明を使用しています(新規開店店舗より順次導入)。
このことにより、電力消費量を従来比で63.8%削減しています。ポール看板も同じく新規開店店舗ではLED照明の使用を進めており、電力消費量は従来比で55.4%削減できます。
環境配慮型店舗:三重大学の事例
2009年10月1日、三重大学に環境配慮型店舗がオープンしました。従来の省エネ機器に加え、太陽光発電システムや省エネ照明設備を導入することで、年間約11600kwhの削減を目指しています。学生たちの研究活動の場として実証実験を行い、次世代の環境配慮型設備の共同研究などに取り組みます。
海外店舗の取り組み
ミニストップは、現在、ベトナムへ出店し、各国の特性に応じて店舗の環境負荷低減を図っています。エネルギー使用量を正確に把握するとともに、省エネ機器の導入、厨房加工のオペレーションの効率化を進めています。